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梅原猛の『隠された十字架 -法隆寺論-』読了。
先週図書館に返してきました。 かなり独創的な発想で自由に理論を展開しており、 大変引き込まれるものがありました。 前半の藤原氏陰謀説もすごい。 歴史学者の根拠としている『日本書紀』を、 藤原氏にとって都合の良い歴史書として編纂したとして、 種々の資料から考察しています。 山背大兄皇子ら二十五皇子自害に至る経緯を、 入鹿単独犯ではなく、天皇家や藤原家等によるものとし、 日本書紀を都合のよいように改竄、 それらの罪障感から、法隆寺が建立されたとする。 無実の子孫の全滅により、厩戸皇子が祟りをなし、 聖徳太子(法王なんて表現してるし)という崇高な名を与え、 その上で(というかやはり祟ったので)、 夢殿の玉虫厨子の救世観音に太子の霊を封じたと。 だから、救世観音はフェノロサがムリヤリ開くまでは、 秘仏とされ、夢殿を開けば地震が起き法隆寺が倒壊すると言い伝えられていた。 秘仏は幾重にも白い布でぐるぐる巻きにされ、 重い光背を頭に太い釘で打ち付けられているという。 他にも多くの謎を梅原流に解明し、 寒気を覚えつつ、夢中になって読みました。 読了後、そう言えば衝動買いした本が・・・と探すと出てきました。 聖徳太子の伝記、 『上宮聖徳法王帝説』。 何でこんな本を持ってるの?って感じです。 一時期、岩波文庫が古い本を復刻版として出版した時があり、 何冊か購入した中にありました。 また、「日本の仏像」シリーズと「仏教新発見」シリーズの法隆寺を 引っ張り出して読む。 井沢元彦の『逆説の日本史』も引っ張り出して読み返してます。 これの2巻目で、「聖徳太子編」なんてあったのすっかり忘れてました。 単なる勘ですけど、 厩戸皇子って天皇になっているんじゃないですかね。 その事実を抹消されているんじゃないでしょうか。 その後、子孫を滅ぼしている事から藤原氏が隠蔽したのでは?なんて。 だから、長すぎる推古時代に、本当は大王していたのでは? それらの経緯から、太子の霊の祟りを恐れたり、 封じ込めたり、聖霊会で太子を褒めちぎったりしているのでは? などと、思考があちこち飛び回ってしまいました。
by Nixe_ll88
| 2008-01-16 17:20
| 夢・心理学・民俗学
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