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2月21日に某ネット店より『平成風俗』が届いておりました。
期待をしていなかったというのが正直な所。 何故なら既に読者評などで、既存の曲の焼き直し・アレンジに懲り過ぎで、 林檎らしさが削がれている、というような感想を読んでいたからである。 そのためライフログにも載せている『加爾基 精液 栗ノ花』を先々週から車で聴いてみて、 ああ、彼女のピークはここだったんだな、と勝手に判断して溜息をついておりました。 「宗教」に始まり、「茎」でその凄みを存分に発揮し、「葬列」で締めくくられる このアルバムは、壮絶としか言い様がない。 寒気が立つ程うっとりと聴き惚れてしまう。 そこまで行き着いてしまったがために、 彼女は一度リセットをするしかなかったのだろうか。 結婚・出産・離婚と、私生活に於いても大きな変化を経て、 「りんごのうた」で再度自身にアイデンティティを問い直す。 『加爾基 精液 栗ノ花』で行き着く所まで行ってしまったがために、 その後の彼女の作品群は精彩を欠いてしまったように感じてしまう。 だから新たな表現手段として「東京事変」というバンド活動を成し、 今回本格的ソロ復帰となる訳だ。 だが、先のアルバム=椎名林檎という位置づけをしてしまっている者からしたら、 『平成風俗』には期待を裏切られた気持ちを抱いてしまうのではないだろうか。 一ファンが勝手に何も知らない癖に好き勝手評するのは大変傲慢だと思う。 だが、『加爾基 精液 栗ノ花』という華が開花した後では、 その時に呪縛された者として、進化し続ける彼女に物足りなさを感じてしまうのは、 避けようもなく、だからと言って今の彼女に一方的な期待を抱いてしまうのも、 ストーカー的厭らしさを感じてしまう。 それでも、あのアルバムを聴き返す時、 また肌の粟立つような感覚を味わいたいと願ってしまう。 私にとって、『加爾基 精液 栗ノ花』は、 ケイト・ブッシュの『The Dreaming』と同じような位置付けとなっている。
by Nixe_ll88
| 2007-02-25 16:42
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