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先週の日曜(11/18)の午後1時30分より放送された、
『報道特捜プロジェクト』、 その中で化学物質過敏症を特集していました。 そのレポをちょっと。 上越市の化学物質過敏症の母親と子供2人。 頭痛や腹痛、しびれ、めまい、情緒不安定などに苦しんでいる。 発症のキッカケは2年前にシロアリ駆除剤を使用した事による。 子供達は小学校に通っている。 彼らを受け入れるために学校側では理解を示し、 特別の部屋を学校内に設置してもらっている。 人が多く出入りする所では、どうしても反応してしまう化学物質を防ぐ事はできない。 子供は具合が悪くなるとその部屋へ逃げ込む。 そこは、換気扇が取り付けられ常に空気を新鮮な状態に保っている。 化学物質過敏症と見られる生徒は、 上越市のアンケートによると6%あまりに達するという。 これは全国で見られる傾向である。 新宿区に暮らすある親子は、近所の競技場で殺虫剤を散布され、 また、通う学校でも有機リン系の殺虫剤を使用された事で発症。 激しい頭痛を伴い、子供は昏睡状態に陥ってしまうという。 化学物質過敏症の原因の一つとして今注目されているものが、 有機リン系農薬である。 中枢神経に慢性的に作用すると言われている。 毒ガスと同じ成分である。 群馬県前橋市の青山内科小児科医院では、 化学物質過敏症の患者を多く見ており、 近年患者が急増していると警告している。 先生は、 「注射も嫌がるような小さな子が、早く(解毒剤の)点滴をして、って手を出すんですよ!」 と必死に訴えていた。 化学物質過敏症は、 無人ヘリによる農薬の空中散布が大きな原因のひとつと考えられている。 無人ヘリはリモコンで操作し、低空で飛行できるため、 住宅地と隣接する農地で使われる事が多い。 だが、ヘリのタンクは小さいため、通常の100倍以上の濃度で散布が行われている。 また、農薬は、空気中に2週間残留するとの測定結果も出ている。 青山医院に通う高崎市の6才の男の子は、 赤ん坊の時から皮膚が爛れ、農薬が散布されると泣き叫んだという。 母親が、妊娠中に曝露している。 ある日母親が具合が悪くなり救急車で搬送された。 その朝、無人ヘリによる農薬散布が行われていたという。 母も子供と共に、青山医院にて解毒剤の点滴を行い、 家は換気をまめに行い、有機リン系のワックスの使用をやめ、 洗剤も無添加のものしか使用しないようにしている。 子供が小学校に入学する事になり、 学校側は父兄や近隣農家に協力を仰ぎ、彼を受け入れた。 しかし、1週間した時、異変が起こった。 急に目がうつろになり、机に伏せ、体に力が入らなくなってしまった。 大人に支えられてやっと歩き、帰宅したが、更に症状が悪化。 2日前に近くの梅林で農薬が撒かれていたのだ。 男の子は横になったまま苦しそうに荒い息をしている。 父親が脈を触ると不整脈を起こしている。 有機リン系農薬の空中散布が行われた後、 子供達に脈の異常が見られるとの報告がなされている。 専門家によると心臓麻痺を起こす前の脈と同じと言う。 結局この男の子は、農薬が散布される時期にあたる1ヶ月間、 学校を休まざるをえなかった。 群馬県衛生環境研究所ではマウスの細胞を使い実験を行っている。 通常マウスの細胞は、時間と共に突起を多く出し神経経路を作り出そうとする。 しかし、代表的有機リン系農薬を使用すると、 神経の突起が出来ない事が証明されている。 つまり、それらの農薬を浴びる事で、子供達の神経の発達に関して、 大きな影響のある事を意味している。 有機リンに関しては、アメリカやスウェーデン等100近くの論文が発表されている。 その中で、鬱や記憶障害と言った臨床例が多く紹介されている。 群馬県では、他県に先駆けて無人ヘリによる 有機リン系農薬散布を自粛するよう要請を出した。 それに「農業工業会」が激しく反発している。 彼らによれば、国の基準を守っているから問題はなく、 国も禁止していない、との主張。 群馬県ではこの夏、農薬散布の全面中止を決定している。 有機リン系農薬の代表であるDDVPは、 イギリスでは使用・販売共に禁止されており、 アメリカでは住宅地での使用を禁止している。 一方日本では、農水省・厚生省どちらも研究発表を否定しているのが現状である。 化学物質が体内に取り込まれるパンセンテージは、 空気中から83%と、一番多い。 有機リン系農薬散布の曝露による化学物質過敏症の発症は、 今後増え続け、大きな問題になっていく事は間違いない。 という事で簡単なレポですが、 何を隠そう私が通っているアレルギー科が、 取材を受けた青山医院なのである。 何度もTV取材を受け、雑誌にも紹介されている、 化学物質過敏症に関して大変有名な先生である。 県の衛生環境研究所で共同研究をしており、 講演会も多く行っている。 前回(いつだっけ?)このカテゴリでも書いたが、 生協の野菜・くだものは、有機リン系農薬を使っているため、 買わないようアドバイスを受けている。 前々回の診察で、私も急遽心電図と尿検査をしてもらっている。 幸い心電図は正常との事。 だが、幼い時から胸が急にドクンとなる現象があり、 私は心理的なものとばかり思っていたが、 それと有機リンとの因果関係も否定できない。 昨日も通院日だったが、簡単なアンケートの答えに、 看護師さんから、JAの野菜・果物を一切食べてはダメと言われました。 葉物は茹でれば、水溶性のためお湯に溶けるから問題はないらしいが、 生で食べるものについては、根から吸収されるため、 いくら丁寧に洗っても、有機リンの影響は除去できない。 JASマークのついている外国産にしないさい、とアドバイスを受ける。 待合室での会話だったため、周りの人達も質問していました。 今は衣替えの時期でもあり、防虫剤の臭いがそこかしこに漂い、 何度も吐き気に襲われて、頓服的に解毒剤を飲んでいる。 動悸が激しくなって精神安定剤を飲み、 激しい鬱が襲ってきて抗鬱剤を飲み、 最終的には吐き気や激しい眠気(気絶寸前)に襲われ解毒剤を飲む。 この番組を一緒に見ていた父は、 子供達の症状を「大げさ」の一言で片付けようとした。 多くの人達の反応を代表していると思う。 だから、有機リン系農薬・殺虫剤・シロアリ駆除剤・除草剤などなど ワックス・クロス・接着剤・防腐剤などなど どこを見ても危険な化学物質に満ちているというのに、 取り返しの付かない地点にいたるまで、国は動かないだろう。 利権という大きな重石がある。 有機リン系のものは安価で使い勝手がいい。 だが、子供達を蝕み続けている現状を見過ごしていると、 いずれこの国は滅びる。 そう確信している。
by Nixe_ll88
| 2006-11-26 18:12
| シックハウス・化学物質過敏症
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