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急に寒くなると体調を崩しやすいものです。
なかなか調子が戻らず、せっかくの休みもダラダラと無駄に過ごしている。 午前中ソフャでうつ伏せで寝ていたら、猫が背中に乗ってきて、 暖かくて昼過ぎまで熟睡。 脈略なく、しかもダラダラと本を読み返しています。 今はこれ。 大形徹著『不老不死 -仙人の誕生と神仙術』 文献学的に仙人思想の変遷を辿っています。 方相氏のことも載っていて、『陰陽師』で博雅がやらされた役ね、とか、 丑寅の説明(『陰陽師』6巻、マンガです)とか、 神仙思想とは別のところで、頷いていたりする。 秦の始皇帝や漢の武帝の話は有名だが、 それらに関する話を事細かく解説しており、なかなか面白い。 尺解仙(しかいせん)って『帝都物語』で出てきたっけ?とか、 他のものと絡めての記憶がまざまざと蘇りました。 でも初めは仙人って、尺解仙Onlyだったのが、神仙思想が浸透していくと共に、 3段階中の3番目にされてしまっているのも笑える。 中野女史の『仙界とポルノグラフィー』にて、 蓬莱山について書かれたものを読んでいたので、 その話が出た時には中国人が広くどこまでも広がる東の海に求めた何かを 感じ取れた気がしました。 そうそう、徐福が始皇帝に命じられて多くの男女童子を連れて蓬莱山を目指し、 上陸したのが紀伊半島の南端だったとか。 勝浦には徐福公園があります。 熊野には是非もう一度訪れて、ゆっくりといろんな所を見てまわりたいものです。 補陀洛山寺に寄って、渡海に使われた舟を見てみたいし、 何と言っても南方熊楠の博物館もある。 と話が脱線しています。 西洋でもそうだが、中国でも水銀から金を作り出せると考え、 物質・精神両面の変容を目指しています。 こちらでは明らかに仙人になるための丹薬作りですが。 アラビアを経由して思想の往来があったのでしょう。 内容的には『仙界とポルノグラフィー』が圧倒的に面白かったので、 いずれ紹介できればと考えています。 と書きつつ、数ヶ月・・・ 『不老不死 -仙人の誕生と神仙術』もこれからが興味深い内容となりそうなので、 じっくりと読む事にしましょう。
by Nixe_ll88
| 2005-10-15 17:27
| 文学・美術
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