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昨夜、教育TVの『世界美術館紀行』で、フリーダ・カーロを取り上げていました。
やはり、彼女の心や体をすり減らしてまで貫く愛には激しく心を揺さぶられます。 昨年の1月24日の日記に、その当事再現ドラマを交えて有名な人物を紹介していた番組、 『永遠の恋物語』で語られた彼女について書いています。 以下に、それを再掲載させてもらいます。 ***************** 昨夜の『永遠の恋物語』、フリーダ・カーロとディエゴ・リベラ。 フリーダと言えば私の印象、「眉毛の繋がった激しい自画像を描く人」。 センスのかけらもない・・・。 一方、ディエゴ・リベラ。 こちらは、有名な、シティの国立宮殿に描かれた「メキシコの歴史」という 20m越す大壁画を目の当たりにしているので、 その迫力と躍動感には驚愕した覚えがあります。 今回の主人公フリーダ、彼女は18才の時に乗っていたバスと路面電車が激突し、 鉄パイプが腰から子宮にかけて貫き、重症を負います。 その後30回以上の手術を繰り返す。 「私は鉄パイプに処女を奪われた」 この頃から絵を描くようになります。 21才の時、当時既に有名だったディエゴ・リベラの元に自分の絵を持ち込みます。 そして一年後には結婚。 ディエゴはモデルに手を出すことで有名だったそうです。 彼は、「セックスは放尿と同じ」などと公然と言い、またそれを芸術の源ともしていました。 フリーダ25才の時、妊娠します。 しかし事故の後遺症による骨盤異常から流産。 27才の時には、自分の一つ下の妹クリスティーナとディエゴの不倫を知り、3年の別居後離婚。 その後フリーダの自画像は増え始め、酒にはまり、 新進彫刻家のイサム・ノグチ、亡命中のトロツキーとの不倫、同性愛にも走り、 一方、その絵画は世界の注目をあび、ピカソやミロまでもが絶賛するようになる。 一方ディエゴは、最高の理解者だったフリーダを失い、画家として停滞していた。 ディエゴはフリーダのもとを訪れ、復縁をせまります。 フリーダは、他の女性と寝たことが許せず、性交渉を持たないことを条件として再婚。 だが、段々とフリーダの体は蝕まれ、壊疽により右足膝下を切断、 合併症にも苦しみ、鉄のコルセットで背骨を支えなくてはならない体になってしまう。 フリーダは、47才で激しく短い生涯を閉じます。 ディエゴは、周りに人がいなくなるのを見計らって彼女の遺灰を口に含んだといいます。 そして、その3年後、後を負うようにディエゴも亡くなります。 今思いついて『美の巨人たち』(毎週土曜夜10時、TV東京)のHPへ行ってみました。 ありました。一昨年かな、12月28日放送。1944年、37才の自画像、「折れた背骨」。 二つに引き裂かれた体、大理石のぼろぼろの背骨、金属製のコルセットが巻かれ、 体中に56本の釘が刺さっている。 理知的な風貌と強い意志を秘めた瞳、情熱的な生き様と常に苦痛を与え続ける体。 そしてディエゴ・リベラとの生涯をかけた愛。 彼女の激しさは、ただその絵を見ているだけでも私たちを翻弄します。 稀代の天才は、小説以上の物語を自ら演じなければならないのでしょうか? その情熱の100分の1でも欲しいと、渇望して止みません。 やはり、私ではあっという間にバランスを崩して転落してしまうでしょう。
by Nixe_ll88
| 2005-04-02 16:03
| 文学・美術
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