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5月31日の「たね蒔きジャーナル」の
小出裕章助教による解説です。 メインキャスター(以下「MC」):水野晶子さん コメンテーター:平野幸夫・毎日新聞「ほっと兵庫」編集長 ※完全なテキスト化ではありません。 毎度の言い訳、誤字脱字等ご了承下さい。 ( )は補足等。 MC:京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生に伺います。 小出さん、こんばんは。 小出氏:こんばんは。 平野氏:こんばんは、よろしくお願いします。 MC:よろしくお願いします。 小出氏:お願いします。 MC:まず新しい情報で伺いたいのですけれども、 福島第一原発の2号機で、新しい試みが始まったようです。 使用済み燃料プールで、これまでのシステムに代わる 循環する冷却装置、これを今日夕方から試運転していたのですが、 どうやら夜8時前に本格稼働をした、との情報が入ってきました。 これはどれ位期待して良いものでしょう。 小出氏:解りませんけれどもね、とりあえず良かったと思います。 MC:この冷却装置が上手く稼働してくれたらば、 プールから今までどんどん熱が出て、蒸発している事で、 建屋の中がどうも作業出来ない状況だったようですよね。 小出氏:そうですね。 2号炉だけは、所謂使用済み燃料プールのある所で、 大きな爆発がまだ起きていなかったので、 原子炉建屋がまだ、所謂形があるのですね。 1号機と3号機と4号機は、もうボロボロに吹き飛んでしまいましたけれども、 2号機だけは形があったので、そこで蒸気が出て来てしまうと、 建屋内に蒸気が充満してしまったきたのですね。 それを何とか冷やさなければいけなかった訳ですから、 まずは良かったと思います。 MC:こうした冷却装置を作るのは、非常に難しい事なのかと思っていたのですが、 急にこういう話が出て来て、何だ案外簡単に作れるのか、と、 私は今感じているのですが、どうなのでしょう。 小出氏:2号機は、爆発が起きなかったので、 使用済み燃料プールの損傷もたぶん少なかったのだと思いますし、 まずはそこからやってみるという事だと思います。 MC:一番手を付けやすい所が、今付け始めた、と。 小出氏:そうです。 これからどんどん難しくなって行くと思います。 平野氏:先生、ただ今までの話だと、原子炉建屋からタービン建屋の方に 地下水(汚染水)が漏れているというような話があるのですけれども、 これは3号機も同じかも解りませんけれども、 その辺はこの循環器装置というのは何か機能するのですかね。 小出氏:関係ありません。 2号機は特に、サプレッションチェンバーと私が呼ぶ、 格納容器の一部になっている、普通報道では圧力抑制室と呼ばれている部分に、 かなり大きな穴が開いてしまっているのですね。 原子炉の中に入れている水が、その穴から溢れて来てしまって、 原子炉建屋、タービン建屋の方にどんどん漏れて来ているという事で、 使用済み燃料プールに関して循環式の冷却が出来たとしても、 これまでの漏れて来るものとは、全く関係なく、 そちらは相変わらず漏れて来ると思います。 平野氏:心配な訳ですね。 MC:漏れて来る量やその濃度は変わらないのですね。 小出氏:変わりません。 MC:そうしますと、リスナーの方からこうした質問が来ております。 (省略)さんというラジオネームの方なのですけれども、 海洋汚染の事について訊いていらっしゃるのですね。 「国際環境NGOであるグリーンピースが、いろいろ調査をしているようですね」と。 その調査によりますと、原発から50km程離れている所の海の 海藻類を調査した所、1万Bqを超える汚染だ、 というデータを読んだのですけれども、 これはどういうふうに捉えたら良いのでしょうか。 小出氏:当然予想される事です。 MC:どれ位が普通の基準なのですか。 1万Bqというのは、どれ位の数字なのですか。 小出氏:普通だったら、1kg当たりにまず検出出来ないです。 MC:検出出来ない位ですか! それが1万Bqとなっている・・・ 小出氏:そうです。 とてつもない汚染なのです。 それで、私は初めから、この番組でもお伝えしたと思いますが、 海の汚染を調べるためには、海藻を調べるのが第一だ、と言ってきました。 MC:どうして海藻を調べるのが一番良いのですか。 小出氏:海藻は逃げられませんので、 そこにいる限りは汚染を受けるしかないのですね。 ですから、こういう海の汚染を調べる時にはまず海藻、 その次には海底に住む貝類ですね。 そういうもの。 それから最後が魚という順番で行くというのが当たり前であって、 どうしてこれまで海藻のデータを、政府の、あるいは東京電力は公表しないのか、 と大変私は不思議に思って来ました。 MC:魚から行くと、どうしても値は小さくなるのが当然なのですね。 小出氏:もちろんです。 平野氏:先生、水産庁が、食物連鎖を通じて、 要するに魚の体内で濃縮、蓄積をしないと、放射性物質が、 と言っているのですけれども、 海洋学者の研究では、そんな事はないのだと、 濃縮しない事はないし、蓄積しないもするのだ、というような事を言われて、 政府の言っている事は本当なのかな、という疑問が出ているのですけれども、 その辺はいかがですか。 小出氏:私は海洋学者ではないのであまり正確ではありませんけれども、 もちろん魚に濃縮します。 ただ、魚は回遊性なので、事故が起きてすぐに濃度が高くなるという事は、 あまり起きない。 むしろ海藻から汚れて行くという事が当たり前なのです。 本来であれば、海藻から調査をしなければいけなかったと思います。 MC:では、このグリーンピースが海藻を調べているというのは、 非常に科学的な調査の仕方なのですね。 小出氏:当然そうだと思います。 MC:ですけれども、こうした海外のNGOが日本の領海内で 調査をするという事に対して、 どうやら日本政府はあまり良い感触を持っていないようですが。 小出氏:(失笑) そんな事を言うなら、まず自分でやるべきだと思います。 MC:まあ、そうですよね。 まずは、ここの所を明らかにするのが、本来の東電・政府の役目ですね。 小出氏:自分がさぼっておいて、 人に文句を言うような筋合いではないと思います。 MC:しかし、この50km程離れている海の海藻から10000Bq、 という事を言われても、私達としてh、もうどうしようもない訳ですけれども、 どういうふうに考えたら良いのですか。 小出氏:福島周辺、茨城、宮城にかけて、たぶんこれから、 海藻、ワカメとかヒジキとか、そういうものは猛烈な汚染を受けて、 出て来ると思います。 MC:これはどんどん積もり積もって、汚染の濃度は高くなる一方なのでしょうか。 小出氏:そうでもないと思います。 要するに、放出されて来る放射能の量と、 それから海藻の中での代謝がありますので、 かならずしも、ずっと上がって来るという訳ではないと思いますけれども、 でももう既に膨大な放射能が、福島の原発から出てしまっていますので、 かなり長期間にわたって汚染は続く、と私は思います。 MC:という事は、長期間にわたって海藻をずっとウォッチングして、 公表する必要があるという事ですよね。 小出氏:ありますし、でも、それを公表してしまうと、 日本人の多くの人が汚染した食べ物は食べたくないという事に なってしまうのですね。 そうすると、福島を中心とした漁業者の生活が今度は崩壊してしまう という事になります。 平野氏:あの、2号機3号機の海際の所にシルトフェンスというものを張って、 高濃度の(汚染水)を出るのを防いでいると・・・ MC:カーテンみたいなものですね。 平野氏:これは効果はあるのですか。 小出氏:私は初めから効果はないと言ってきました。 MC:おっしゃっていましたね。 小出氏:たぶん、ないと思います。 MC:今度は、また6月2日から新たな海水浄化装置を 試運転するという話です。 また、ゼオライトという軽石のようなものを詰めて、 そこに水を通して、セシウムを吸着させるという構想なのですが、 これはどれ位期待して良いですか。 小出氏:私は、ゼオライトよりはバーミクライトという方が 良いと思うのですけれども・・・ MC:何ですって? 小出氏:バーミクライトという、また粘土鉱物があるのです。 参照:バーミキュライト from Wikipedia 園芸店でも売っているような、ありふれた土壌改良剤のようなものですけれども、 それの方がむしろセシウムに関しては良いと思います。 MC:それは高いものなのですか。 小出氏:いえ、安いものです。 そこらで売っているのもですから。 それが良いと思いますけれども、ゼオライトでも何がしかの効果があると思います。 やった方が、やらないよりかは良いと思いますけれども、 でも今現在の汚染水、9万トンもある訳で、 それのセシウムを全部捕まえようと思うと、 次々とバーミクライトにしてもゼオライトにしても 捕まえる能力を失ってしまいますので、 結局はたいして効果はないのではないかな、と私は思います。 MC:一時は、汚染水が海へ出たと言って、皆大騒ぎしたのですけれども、 今はそうした報道が出て来ません。 汚染水は出ていないのですか、外には。 小出氏:もちろん、出ています。 MC:毎日毎日絶えず海に流れ続けているのですか。 小出氏:そうです。 9万トンもの汚染水があると言っているのですけれども、 それはトレンチであるとか、立て坑であるとか、タービン建屋の地下に、 溜まっているのですね。 それら全てはコンクリートの構造物ですので、 必ず水は漏れていると思います。 特に酷い地震で襲われている訳ですから、 コンクリートのそこら中にたぶんひび割れがあって、 常にそこから水が漏れて、地下に滲みて行って、 それが結局海に流れて行っている、と私は思います。 MC:しかしながら、その値が日々刻々データとして 出される訳ではないのですよね。 小出氏:要するに、調べようがないのですね。 MC:調べようがないのですか。 小出氏:例えば、一時期ピットから水漏れがあると言って、 何とか止めようとした事がありましたよね。 MC:新聞紙を入れたり、おが屑を入れたりしましたね。 小出氏:あれは見える訳ですよね。 あの割れ目からジャージャー滝のように落ちている、というような事が見えて、 1分間にどれ位漏れている、と。 そして、その漏れている水の放射性物質の濃度がいくらである事が 解りさえすれば、その量を計算する事が出来る訳ですけれども、 今の場合は見えません。 既に地下に漏れちゃっている訳ですから、評価のしようのないまま 海へ流れているという事だと思います。 MC:そうしますと、見えない方が余計に怖いかもしれませんよね。 小出氏:そうです。 私としてはそう思いますし、一刻も早く汚染水をトレンチとか立て坑とか、 あるいはタービン建屋の地下という所から、 どけなければいけないのですけれども、 既に2カ月半にわたって手をこまねいたままで、 何も出来ないでいるという状態が続いて来ている訳です。 平野氏:海上から定点観測は出来ますよね。 小出氏:できます。 平野氏:それを、していない気配がありますよね。 小出氏:そうですよね。 ですから、シルトフェンスの外側でも良いですし、 それから沖合何百mという所で、定点観測をしても良い、 また私としては、ずっと言って来たように、 海藻を何百mあるいは何km先ごとに汚染の指標を取って、 きっちりそれを調べて行くという事が大切だと思いました。 MC:そうですよね。 どうしてそういう事をしないのだと思います? 小出氏:(失笑) MC:当然するべきですよね。 今のお話を伺ったら。 小出氏:思いますけれども、 日本の政府、あるいは東京電力としては、海へ汚染を流しているという事は、 なるべくなら認めたくないのだと思います。 MC:そんな事を言っている場合ではないのでしょうが・・・ 平野氏:日本の漁業の将来を左右する話ですよね。 小出氏:はい。 MC:そして、海水浄化装置で、 小出先生が先ほどこれはどうかと進めて下さったのは、 バーミクライトなのですよね。 小出氏:そうです。 MC:私、アーミクライトと言ってしまいました、すみません。 (MCの発音間違いは省略している) バーミクライトという別に高価ではない物質が有効ではないか、という・・・ 小出氏:ゼオライトよりは良いと思います。 MC:そうですか。 そうした事を、すぐやって欲しいと思うのですが、 どうも、ありがとうございました。 明日もどうぞよろしくお願い致します。 小出氏:こちらこそ。 平野氏:どうもありがとうございました。 MC:京都大学原子炉実験所助教小出裕章先生に伺いました。
by Nixe_ll88
| 2011-06-01 14:00
| 政治・反戦
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