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頂きものの日本有機農業研究会会誌『土と健康』2010年10月号に、
同研究会「隔月研究会」第1回(2010年6月27日)の基調報告が掲載されていた。 水野玲子さん(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議理事)による 『ネオニコチノイド系農薬 生態系と人体被害、その対策の緊急性』である。 以下に簡単にメモしてみたい。 「」は転載 1990年代から使用開始されたネオニコチノイド系農薬普及とともに 「鉢群崩壊症候群(CCD)」が広がる推移や、 2009年6月までに日本21都県でミツバチの減少が報告され、 その原因の真ん中にネオニコチノイドがある事を示す。 日本でのネオニコチノイド系農薬の普及は、 2007年までの10年間で3倍に増加、 日本の単位面積当たりの使用量は 米国の7倍、フランスの2.5倍と、世界1位である。 日本にて登録されているネオニコチノイド系農薬は7種類。 一般名:有効成分(商品名)/用途など/開発企業名 イミダクロプリド(アドマイアー、メリット)/野菜の定植時に植穴処理、アブラムシ、コナジラミ、ミナミキイロアザミウマなどの長期的防除/バイエル アセタミプリド(モスピラン、マツグリーン、イールダーSG、アリベル)/果樹、野菜などのコナガ、ツトガ、アブラムシ、タマゾウムシ、シロアリ駆除、松枯れ対策/日本曹達 ジノテフラン(スタークル)/カメムシ、ウンカ、コナジラミ、アブラムシ、シロアリ駆除/三井化学 チアメトキサム(アクタラ)/アブラムシ、コナジラミ、コナガ、ハモグリバエなど防除/シンジェンタ ニテンピラム(ベストガード)/稲のウンカ、野菜のアブラムシ、動物用医薬品/住化武田農業 クロチアニジン(ダントツ)/カメムシ、ヨコバイ、アブラムシ、ミカンハモグリガなど防除/住化武田農業・バイエル ネニコチノイド系農薬の特徴 「 ①「浸透性」農薬であること ・・・農作物の内部に浸透して、茎・葉・根など植物のあらゆる組織に現れ、 殺虫効果を発揮する。そのため洗っても落ちない。 ②したがって、残効性が長いことから農薬回数が減らされ「減農薬」になるし、 手間がかからない「夢の農薬」として農薬会社の触れ込みで、 良心的農家もだらまされて使っている。 ③神経毒性 ・・・神経伝達の受容体に結合して神経麻痺を引き起こす (有機リンは神経興奮を引き起こす)。 ④ヒトへの毒性 ・・・農薬会社は昆虫特異性が高くヒトには安全と宣伝しているが、 昆虫もヒトも神経系の基本構造は同じため、 実際にネノニコチノイドに汚染された食品由来(果物・野菜・緑茶)の中毒による 不整脈・手の震え・頭痛など、自律神経、中枢神経、免疫系を含む 全身に障害を与えた症例の報告がある (群馬青山医師・東京女子医大平医師らによる報告/本誌2~11ページ参照)。 胎盤を通じて退治の脳の発達に影響の恐れがあると医学者・神経科学者らは警告している。 ⑤相乗毒性 ・・・ネオニコチノイドと有機リンなどを合わせて使うと毒性が 数百倍から千倍に増幅されることが報告された。」 ※本誌2~11ページ参照とは、このブログで紹介した以下の内容となる 記念公演「農薬と人体被害の実態(1)ネオニコチノイド中毒をご存知ですか?」 メモ1 記念公演「農薬と人体被害の実態(1)ネオニコチノイド中毒をご存知ですか?」 メモ2 海外の対応 「 ●フランス・・・ヒマワリ・トウモロコシの種子処理一時停止(1999年)。 国をあげて2018年までに農薬使用量を半減させる目標設定(2009年)。 ●イタリア・・・同、種子処理停止。 ●ドイツ・・・南部地域で起きたミツバチ大量死をうけて、 種子消毒剤としての登録一時停止(2008年) ●イギリス・・・土壌連合ネオニコ禁止要望(2008年)、 国内最大スーパーCO-OPネオニコ使用農産物流禁止(2009年)。 国は健康なミツバチ維持のための十ヶ年計画発表。 大規模なミツバチ研究プロジェクトに資金提供。 ●アメリカ・・・国内最大の自然保護団体シエラクラブがEPAに対して ネオニコ禁止を求める(2009年)。」 日本の対応 【農水省】ミツバチ大量死の原因をダニ説、ストレス説など複合原因説をとり、 ネオニコ対策せず。 2009年漸く畜産草地研究所に全国調査を指示。 「農薬により大量死した働き蜂の検体の92%からネオニコチノイド農薬が検出され、 弱体化した検体の96%でも検出された。」 【厚労省】ネオニコチノイド系農薬の残留基準の緩さの指摘を受け、 2010年3月、モモ・梨・リンゴ・・・5ppm → 2ppm お茶・・・50ppm → 30ppm ブドウはそのまま。 理由:「農作物への現在の残留実態を考えて、流通に支障をきたさないための配慮」 ※残留基準値変更前 緑茶・ブドウ・イチゴ EUの500倍 モモ・梨・リンゴ・柿 EUの50倍 水野さんからの行動提起。 「 ①身近な情報収集・・・ミツバチ被害・昆虫の減少・人体被害 ②ネオニコチノイド農薬の登録販売中止要請、食品残留基準の引き下げ要請、周囲の農家に使用に関する注意喚起 ③農作物検査法の廃止をみんなで求める」 ③についてはコメの検査法廃止を訴える。 ※ 1000粒に1粒以上に斑点米→等級引き下げる このコメの等級制度により、カメムシ防除としてネオニコ使用増加 農作物の3分の1は昆虫による花粉媒介、 ネオニコによる昆虫減少が農作物減少に繋がると指摘。 「それでもネオニコチノイド農薬を使い続けますか?」
by Nixe_ll88
| 2010-11-30 17:17
| シックハウス・化学物質過敏症
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