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昨日、昼食時に見るものがないのでチャンネルを変えていたら引っ掛かりました。
食事中に見るものではなかったです。 4月に放送されたドキュメンタリーの再放送です。 涙と鼻水と胃痛で、散々な目に・・・ 昨年末、イスラエルがガザ地区に軍事作戦を行いました。 ある一族が過激派であるとの嫌疑をかけられ、 一つの建物に集められ(100人以上)、 その後イスラエル軍により虐殺されたという事件は記憶に新しい。 それらイスラエル軍による砲撃の中、生き残った子供たちの取材を ジャーナリスト古居みずえさんが行っています。 目の前で、自分達を守るために立ちはだかった父親を 一斉射撃され殺された少年や、 一族虐殺時の様子を淡々と語る少女。 その少女は、兄嫁の砕けた頭が膝の上に落ちてきて、 両親が脳みそをはみ出させた状態で死んでいるのを目撃しています。 また少年は、ある写真を大事に持っていました。 幼く愛らしい顔をした弟。 目はうつろに開けたままで、体に銃弾の跡がある。 病院に運ばれ、亡くなった後の姿です。 彼らは絵を描く。 戦車や銃撃されている家族や武装したイスラエル兵たち。 言葉に出せなくても、絵という手段で吐き出す事で、 深い傷を心の奥底に抑圧せずに済む。 少女は、描いた雲の中に、「お父さんとお母さんの愛はどこへ行ったの?」 という文字を書き込んでいました。 少年は、将来画家になりたいという。 画家になり、撃たれた父と撃ったイスラエル兵を書きたい、と。 少年の日課は、父が殺された現場付近で薬莢を拾い集める事。 少女は、時たま顔中に黒い絵の具を塗りたくる。 イスエラエル兵達が顔面を黒く塗っていたからだという。 少女はイスラエル兵を模倣する事で恐怖を克服しているのでしょうか。 パレスティナ問題が、解決困難である事は十分理解できます。 だが、兵力の圧倒的な差は、軍事作戦ではなく、 単なるイスラエル軍によるパレスティナ人の大虐殺となってしまう。 それでも生き残った子供たちは、生きていかなくてはならない。 どんなに深い絶望を心に抱いても、生きていかなくてはならない。 新型インフルや北朝鮮のロケット実験で大騒ぎしている程度の日本人には 全く想像もつかない現実が、世界のあちこちで起こり続けている。 敢えて紛争地帯を残す事でパワーバランスの安定を得ようと画策している 覇権国が存在する。 その下に、どんなつつましい生活があるかなど全く関係ない。 中東情勢はまだまだ不安定な様相を呈したまま、 一定の経済圏を築く方向へと進んでいくのでしょうが、 罪のない大勢の人々の犠牲の上に造り上げても意味がないのではないでしょうか。 人間はこのまま地球上で生き続けてもいいのでしょうか。 そんな気持ちまで抱いてしまいます。 少しでも、苦しむ人が笑顔を取り戻せますように。 私は祈っています。
by Nixe_ll88
| 2009-05-24 13:45
| 政治・反戦
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