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私は幸運にも両親も兄弟も失った経験はまだない。
そのため、強烈な喪失体験というものを味わった事はない。 父が2度、生死の境を彷徨った事はあるが、 もう過去の話となりつつある。 ペットロスという言葉がある。 最近よく使われる言葉で、 大切にしていたペットを亡くした喪失感による鬱状態を指す。 昨日、久々に「りり」を思い出し、泣いてしまった。 アルコールが入っていたからであり、 自分自身、大きく揺れ動いている状態だったから、だと思っている。 だが、突然の「りり」の失踪は、 時間とともに大きな喪失感へと変わってきつつあるようだ。 ふと思い出す、彼女の感触や表情や鳴き声。 いつも寒くなると、私の足に体を密着させ、 ゴロゴロ喉を鳴らしていた。 いなくなってからもう2ヶ月が過ぎてしまった。 たぶん死んでしまったのだと思う。 幼い時に捨てられ、野良生活をしながら子供を生み、育て、 私たちに拾われた時は、まだ子猫のような小ささだった。 思っていたよりも、年齢が大きかったのかもしれない。 厳しい野良生活で、寿命を縮めてしまったのかもしれない。 とても繊細で頭がよく、それでいて気位が高くて凶暴。 手に負えない事も多々あったけど、 とてもとても愛していた。 もう、「るー」と喧嘩する事もなく、 私と一緒に寝てもくれない。 家に入りたくて、シャッターをガリガリ引っ掻く事もない。 ちょっとした事で、 「ああ、いないんだ」と思い出す。 (忘れている訳じゃないけど、無意識に忘れようとしているのか) そういう時、大きな何かがポッカリ失われてしまった、 空虚感に襲われる。 もう彼女がいない事には慣れたけど、 まだ彼女がいない事に慣れない。 矛盾してますね。 親が子供を突然失った時、 この何倍何十倍もの大きさで空虚感が襲ってくると思うと、 もし将来、私がそういう体験をした時、耐えられないのではと怖れてしまう。 生き物は全て死に向かって進むしかないから、 いつその瞬間が訪れるのか、 目を背けずにいなくてはならない。 解ってはいるんだけどね。
by Nixe_ll88
| 2005-02-17 17:26
| ひとりごと
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