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今日は台風23号が我が地域に接近中という事もあり、
心配なので早めに病院より帰って参りました。 父は、「胃ろう」という、胃に直接通じる管から栄養を入れる方法に変えてから、 驚くほど回復してきている。 目に見えて元気になり、動かない舌でもよく話すようになっていきている。 どうしても「か行」が発音できず、聞き取るのも一苦労。 家から歩いてもいける距離にあるリハビリ専門の病院へ転院する事になりました。 がんセンターでの血液検査も辛うじて合格、現在はいつでもOKになってます。 ところが先方から連絡なく、いつ転院できるのかまだ確定していません。 早く転院できると、この病院通いの生活から解放されるのだが・・・ あと数日と思って最期の気力を振り絞って通い続けている。 父の状態が好転したため、4人部屋に移動。 ナースステーションから離れた、ちょっと広めの落ち着いた部屋。 隣は軽い耳下腺がんのKさん。 この方は昨日手術し、もう今日はベッドにもどり元気そうにしていた。 向かいは、まだ32才だというO田さん。 金属加工の会社を家族で経営しているそうで、 自分の穴埋めのため、家族が倒れるのでは、と心配していました。 上咽頭がんで、手術は出来ず、骨にも転移しているため、 一昨日から抗がん剤を使用。 今日はその副作用で、いつも元気で人懐こいのに、 ずっと寝続け、食事も喉を通らない状態。 その隣は、やはり上咽頭がんで放射線治療を受けていたOさん、52才。 治療よりも腫瘍の成長の方が早いと言われており、 最近肝臓と胆のうに転移が見つかり、抗がん剤治療に切り替えるという。 この方もよく話し、タバコは吸う、じっとしていない、誰とでも仲良くなってしまう、 とてもがん患者とは思えない前向きさ。 だが上咽頭の腫瘍が神経を圧迫し、右半分の顔面は麻痺している。 彼らの行く末を見る事なく私たちはこの病院を去る事になるでしょう。 願わくば、またこの病棟にお世話になることなきよう、 父には前向きに生き続けてもらいたいものです。 台風23号と共に、悪いものも去るよう、祈るのみ。 次にこのブログのカキコミをする時は、今までの状態を取り戻していたいものです。 それはムリですね。 だって、切り取った父の舌は戻りませんから。 それでも、命の大切さ(ありきたりの言い方・・・)を正に実感させられた、 数ヶ月でした。 <追記> 今日のおくやみ欄に、以前同室だった方の名前がありました。 その方の奥さんは、70才過ぎていましたが、 とても可愛らしく感じのいい方で、よくお話をしました。 治療が終わったため、転院していきました。 もう残すは数日との宣告を受けていたと言っていました。 あれから約1ヶ月。 心安らかな最期を迎えられた事と信じています。
by Nixe_ll88
| 2004-10-20 16:30
| ひとりごと
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