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先日の高遠菜穂子さん出演の「クローズアップ現代」を見てから、
私の脳裏には当時の悪夢がフラッシュバックのように蘇るようになりました。 私は当時別サイトでブログを書いていました。 知り合った方の中にはとてもバランス感覚に優れた人達がいて、 イラク戦争を冷静な目で見つめていました。 私もそういう方達がいたからこそ、流されずに済んだかもしれません。 911事件が起こり、茫然としてる内に、 アメリカはアフガニスタンにミサイルを打ち込み、 アフガン戦争を始めました。 北部同盟を担ぎ出し、アルカイーダを匿うタリバンは悪のレッテルを貼られ、 勧善懲悪の図式を構築、正義の味方が寄ってたかって悪の組織を 踏みにじる構図を展開しました。 その時は、テロリストを匿う非情な独財政権は滅ぼされても仕方がない、 と思ったものです。 ビン・ラディンが、実は冷戦時代に米CIAが育てたとか、 アフガンは冷戦の象徴として蹂躙されていたとか、 様々な情報は飛び交っていましたが。 そして、タリバンは正義の味方北部同盟によって制圧。 あまり歓迎できる気分ではなかったが、国民が幸せになるのなら、 と思ったものです。 (実際は今でも泥沼の混迷、最悪な状態) そして矛先がイラクに向けられました。 大量破壊兵器の保有がイラクを叩く理由。 だが、当時から実は大量破壊兵器はないのでは?という 憶測が飛んでいました。 湾岸戦争以来、長きにわたり制裁が行われていたからです。 その戦争により既に多くの劣化ウラン弾が使われ、 イラク人の間にガンの発生が報告されていました。 しかし医療器具は軍事転用が可能との判断で制裁項目に入れられ、 薬さえ事欠く状態が続いていました。 そこに「テロとの戦争」の大義名分のもとイラク戦争が仕掛けられた。 湾岸戦争の時から後の報告で、陰謀ありきなものがあったため、 アメリカの正義を信じる事はできませんでした。 ゲーム感覚の戦争を植え付けたのはこの時でしょうか。 ちょっと長文になり、いつ終わるか解らなくなったので、端折ります。 日本がアメリカの要請でお金だけではなく、 兵も出す事になる。 boots on the ground 一体自衛隊に何が出来るというのか。 戦闘行為を憲法によって禁止されている国の軍隊。 今まで築き上げてきたイラク人達との信頼関係を失う事になる。 ボランティア活動等でイラクにいた3人の日本人が 反米組織の人質になり、自衛隊撤退が要求されました。 私は、日本政府は必死になって彼らを救出するべく手を尽くすと 信じて疑っていませんでした。 そこに出た「自己責任」論。 自己責任で危険な地にいたのだがら、 行っていた者が悪い。 まだ国民の間からその意見が出る分には仕方ないと思いました。 所が小泉政権はそれを利用したのです。 国民を守るのが国の義務です。 自己責任以前の問題です。 国の義務を放り出し、救出出来なかった時の言い訳が、「自己責任」。 小泉政権は有名は広告会社を使っていただけに、 それはバッシングの嵐に発展していった。 悪性のウイルスが広まるように人々が染まる様を、 私は恐怖の目で見つめていました。 だって、危険な地であろうと何であろうと、 誰かが入らなければ、 彼らを助けられないし、外に伝える事も出来ない。 そういう人は必ず必要なのです。 それを「自己責任」という言葉で単純化しようとした。 政府に対し激しい憤りを抱き、唯々諾々と歩調を合わせる人々に絶望しました。 あまりにその絶望が深すぎて、人を益々信じられなくなった位です。 誰もが高遠さん達を正当に評価しない。 人質になったのは、彼らにも非があったと思います。 それとこれとをいっしょくたにする短絡性に絶望しました。 政府の自己保身、人々の集団ヒステリー。 親しい者からも婉曲に彼らの非を咎める言葉を聞き、 日本人でいる事が恥ずかしくて悲しくなりました。 当時使っていたブログを閉鎖しました。 何をどうすればいいのか解らなくなってしまったからです。 二度とあんな思いはしたくない。 戦争自体が悲しい。 利害でしか動けない権力者達が憎い。 人為的な悲劇は無くさなければいけない。 「人」で良かったと思える世界にしたい。 これ以上悲しむ人を増やしたくない。 どうしたら、戦争や内紛で悲しむ者を少しでも減らす事ができるか。 この出来そこないの脳ミソで懸命に考える日々です。
by Nixe_ll88
| 2010-03-07 13:00
| 政治・反戦
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